iPhone起動しない場合のよくある原因
iPhoneが起動しない主な原因は、以下の2通りです。
- ソフトウェアの問題(OSに何らかの不具合が生じている)
- 部品(バッテリーや液晶)や基盤の問題
劣化や寿命
スマホの部品に劣化や寿命がきてしまったことにより、起動しなくなってしまうケースが多いです。
最も多いのが、バッテリーと基盤の劣化・寿命です。
バッテリーの状態は設定から確認することができますが、状態が80%を切ってしまうと、スマホの買取相場も落ちてしまう程劣化していると言えます。
また、古い機種を何年も使っているとバッテリーも寿命を迎えてきますが、基盤の方も劣化していき、やがて寿命を迎えます。
バッテリーや基盤が寿命を迎えると、iPhoneがいきなり起動しなくなる事例は多くあります。通常通り動画を見たり、ゲームアプリを利用したりできていても、突然画面が真っ暗になり使えなくなってしまいます。
アップデートが失敗した
アップデートの失敗によってiPhoneが起動しなくなるのは、ソフトウェアの問題に分類されます。
iPhoneの基本機能を司るiOSは定期的なアップデートが必要となります。「ソフトウェア・アップデート」と呼ばれるものです。ソフトウェア・アップデートは、iPhoneの機能向上・セキュリティ面の改善などの役割を担います。
ソフトウェア・アップデートはWi-Fi環境ではないと行うことができません。アップデートの最中にWi-Fiが切れてしまうなどの何らかの不具合が生じてしうまうことによって、起動しなくなってしまう可能性があります。
物理的な損傷
iPhoneに物理的な損傷を与えてしまうことにより、様々な部位が損傷してしまう可能性があります。例えば、スマホを固い地面に落としてしまうことが一番多い原因として挙げられます。
以下、物理的な損傷の例です。
- 液晶の損傷
- バッテリーの故障
- 充電コネクタの故障
- 水没
・液晶の故障
液晶は光の透過量をコントロールする性質を持っており、その性質を利用して液晶ディスプレイは画面を表示しています。
だからこそ、液晶が損傷してしまうと画面が真っ暗になってしまうことがあります。
・バッテリー故障
バッテリーが故障してしまうと、本体への通電ができなくなってしまうので、当然iPhoneの起動はできなくなってしまいます。
・充電コネクタの故障
充電コネクタが故障してしまうと、充電ができなくなってしまいます。そうなると、必然的に充電がなくなってしまい、起動ができなくなってしまいます。
ちなみに、充電コネクタは故障しているように見えて、埃が詰まっているだけの可能性があります。埃を払うことで正常に充電ができるようになることもあります。
・水没
iPhoneは水没してしまうと、起動不可になってしまうことがあります。主に基盤部分に不純物が付着してしまうことによって通電が難しくなってしまいます。
iPhoneは7以降から防水機能が付いていますが、機能的には耐水といったところで、コーヒーを溢してしまっただけで起動不可になってしまうケースもあります。
さらに水没は、iPhone内に水が侵入した時点ではなく、時間が経ってから突然起動しなくなることもあります。水没は故障の中でも一番厄介だと言えるかもしれません。
シーン別・iPhoneを起動させる方法
充電マークが出ない・画面が真っ暗だったら‥
・再起動する
再起動することで、正常に電源が入ることがあります。
再起動の方法は、iPhoneの機種によって異なります。手順は以下の通りです。
iPhone8・8Plus・X以降を再起動させる場合
①ボリュームボタン(＋ボタン)を押す
②もう一方のボリュームボタン(−ボタン)を押す
③電源ボタンを画面表示が消えるまで押し続ける
iPhone7・7Plusを再起動させる場合
①電源ボタンとボリュームボタン(−ボタン)を同時に押す
②10秒程度押し続け、Appleのリンゴマークが出るまで長押しする
iPhone6s以前を再起動する場合
①ホームボタンと電源ボタンを長押しする
②10秒程度押し続け、Appleのリンゴマークが出るまで長押しする
・iTunes経由でiPhoneを復元する
再起動をしてもiPhoneが起動しなかった場合、iTunes経由で復元することができます。
しかし、この方法を選択してしまうと、iPhoneのデータが消えてしまいます。iPhoneのデータを消したくないという場合はこの方法を取ることはお勧めしません。iTunesでの復元方法は以下の通りです。
①iPhoneをコンピュータに接続する
②PCのiTunesアプリで、接続しているiPhoneを選択する
③「iPhoneの復元」を選択する
・放置する
一時的にシステム上に何らかの不具合が生じている可能性があります。そのような場合は、一度放置してみて iPhoneが起動するまで待つというのも一つの手段です。
ずっとぐるぐるしている場合は‥
iPhoneの画面が真っ暗で、真ん中でぐるぐるがずっと続いている現象の原因はたくさん考えられます。落下の衝撃や水没、アップデートの失敗、システムの不具合など様々です。
画面が真っ暗でぐるぐるの状態になってしまうだけではなく、操作の途中でぐるぐるの状態になってしまうこともあります。そういった場合は、アプリが重かったり、iOSが最新バージョンにアップデートされていなかったりする可能性があります。
・放置する
バッテリーの充電がなくなるまで、放置することが手段の一つとして挙げられます。
バッテリーがなくなってから、充電することで、再度電源を入れることで正常に起動するかどうか確かめてみてください。
ただし、バッテリーがなくなるまで待つのは時間がかかるので、早急に復旧させたい場合には向かない対処法と言えるかもしれません。
・再起動する
iPhoneを再起動させることが、対処法としては一番手っ取り早い方法です。そして、再起動することでほとんどの場合問題を改善することができます。
再起動の方法は上記で述べた通りで、機種によって異なるので注意が必要です。
・iPhoneを初期化する
最終手段として、iPhoneを初期化する方法があります。しかし、iPhoneを初期化してしまうと、デバイスのデータは全て消えてしまいます。
だからこそ、初期化を考える前に、まずはバッテリーに問題がないかどうかを確認してみてください。バッテリーの状態は、iPhoneの設定→バッテリー→バッテリーの状態から確認することができます。状態が80%以下になっていたら、バッテリーの状態が低下していることになります。
バッテリーにも問題がなさそうで、初期化が必要だと判断した場合は、バックアップを取ってからにしてください。バックアップを取っていないと、データが完全に消えてしまうので注意が必要です。
水没した後、充電ができていない場合は‥
iPhoneは少し濡らしてしまっただけでも、水分が侵入してしまうと予期せずiPhoneが起動不可になってしまう可能性があります。iPhone7以降は防水機能が追加されていますが、それ以前の機種は搭載されていないので水没の危険性は高いです。
水没してしまうと、自分一人の力で直すのは不可能に近いでしょう。だからこそ、以下の二つのことを行ってください。
- 水分を拭き取る
- 乾燥させる
スマホに付着した水分を拭き取り、乾燥させることに全力を注いでください。
充電コネクタに水分が検出されると、「Lightningコネクタで液体が検出されました」という表示が出てきて、充電の接続を外すよう促されることがあります。そのような場合は、乾くのに時間がかかりますが、水分を拭き取り、乾燥させることを最優先させましょう。
また、無理に充電コネクタの水分を拭き取ろうとすると、コネクタが壊れてしまうこともあります。注意してください。
まとめ
今回は、iPhoneが起動しなくなったときの原因や、シーン別の対処法に関して説明してきました。
iPhoneが起動しなくなった場合は、是非これらの方法を試してみてください。
しかし、iPhoneが起動しなくなる原因は様々なので、原因がわからない場合が多いです。そのような場合に無理に自分で対処しようとすると、かえって逆効果になってしまう可能性もあります。
iPhoneが起動しなくなったら、できるだけ早く修理業者に依頼するようにしましょう。
当社は、総務省の厳しい審査をクリアした総務省登録修理業者です。
iPhoneの起動不可に関する修理依頼を数多く受けさせて頂いており、修理実績もあります。ご不明な点がありましたら、是非一度当社にご相談ください。
